話題のサービス「カーシェア」とは?メリットやデメリットなどを解説
モノは所有するものではなく、シェアする時代へ。
いわゆる「シェアリングエコノミー」の考え方が日本に浸透してからというもの、不用品をフリマでシェアする「メルカリ」家をシェアする「Airbnb」知識をシェアする「タイムチケット」など、ありとあらゆるモノ(加えてコト)がシェアされるようになりましたが、その流れの中で生まれたサービスが「車のシェア=カーシェア」です。
日本でカーシェアサービスが本格化したのは、2011年頃からで、特にコインパーキング大手の「タイムズ」がカーシェアビジネスを本格化したことから、一気に利用者が拡大しました。
カーシェアとは一体どのようなサービスなのか?
カーシェア(正式にはカーシェアリング)とは、カーシェア事業者が所有している車を、会員登録している複数のユーザーでシェアするサービスのことです。
具体的には「ステーション」と呼ばれる車両の貸し出しスペースに、常時置いてある車両をインターネットから予約、当日その場に行き、実際に車を運転、返却時間が来たら元のステーションに返すという流れのサービスです。
レンタカーは基本的に1日もしくは長時間の利用が前提のサービスですが、カーシェアは最低15分単位で車を利用する事が出来る、コンビニ感覚のカーサービスです。
カーシェアのメリットについて
カーシェアの車両ステーションは、原則24時間365日空いているので(無人)レンタカーのように事業者の営業時間を気にすることなく、深夜でも思い立ったらすぐに車を利用する事が出来ます。
これは、カーシェアに関する手続きが、レンタカーのように対面方式ではなく、全てオンライン上で完結する仕組みだからこそ実現できるメリットです。
また、レンタカーでは別途負担が必要な、ガソリン代や保険代が全て利用料金に含まれているので、ガソリンを満タンにして返却する必要もなく、保険のオプション料金を別途負担する必要もありません。
つまり、カーシェアは単純に車の利用時間(または走行距離)での清算となるので、料金体系が分かりやすく、とても経済的なカーサービスです。
カーシェアのデメリットについて
カーシェアは、今まさに伸びているサービスですが、残念ながら需要と供給がマッチしてないという現状があります。
都市部には、かなりの数の車両ステーションがありますが、当然利用者も多いので、いつでも車をシェア出来るわけではなく、場合によっては他の利用者の車の返却待ちになることもあります。
さらに、地方都市においては、現状47都道府県全てに車両ステーションを持つ「タイムズカープラス」以外の選択肢が無いに等しい状態で、ステーション数も都市部に比べると圧倒的に少なく、まだまだ「何時でも気軽に利用できる」というカーシェアのメリットを活かしきれていません。
話題のサービス「カーシェア」とは? まとめ
所有からシェアの時代へ、車は所有するものではなく、シェアするものへと変化しつつあります。
カーシェアは、車をカジュアルで気軽な移動手段として使える便利なサービスですが、まだまだ需要に供給が追いついていないのが現状です。